損害状況:
立体駐車場から出ようとした際、ハンドルを早く切りすぎてしまった為、鉄製の柱にボルボ V70(VOLVO V70)の左リヤドア、リヤフェンダー、リヤバンパーを擦ってしまいました。左リヤフェンダーのタイヤアーチ上部が酷く損傷しています。
修理内容:
ボルボ V70(VOLVO V70)の損傷パネルの付属部品を取り外していきます。
塗膜をサンダーで削り落とした後、スタッド溶接機で損傷箇所を丁寧に引き出し、面出し作業をおこないます。
パテを塗布し、十分な加熱乾燥をおこなったあと、ペーパーを使用し平滑に研いていきます。このパテを極力薄くすることが職人のこだわりでもあります。
リヤバンパーもモール類を取り外し、キズの箇所をオービタルサンダーと呼ばれるエアーツールで削り落としていきます。周囲に塗料が付着しないようマスキングを施し、プライマーサフェーサーを塗布し、十分に乾燥させます。
わずかな歪みも見落としがないよう確認しながら、慎重にサフェーサーを研いていきます。また、旧塗膜も塗料の密着性向上とワックス成分除去の目的で、丁寧に足付け作業と呼ばれる研ぎ作業をおこないます。
人工太陽灯のもとで色合わせをおこないます。この色合わせの技術が塗装職人にとって最も難易度の高い仕事で、経験もかなり必要になります。
ガラスのモール等はただ単にマスキングするのではなく、専用のマスキング剤を使用し、浮かせることで見切り線のないきれいな仕上がりになります。
ブース内で塗装をおこないます。今回のボルボ V70(VOLVO V70)のように塗装色が黒や濃色の場合は特にゴミや埃などが目立ちますので、万全なゴミ対策を施し、慎重に塗装していきます。
十分に乾燥した後、磨き作業、納車準備に移ります。光沢も塗装肌も新車同様の仕上がりになっています。
修理結果:
今回のボルボ V70(VOLVO V70)の修理代は部品代、工賃を含めて170,000円ジャストになりました。お客様はあいにく車両保険に加入されておらず、全て自己負担となってしまいましたが、他店のお見積もり金額は全て20万円オーバーしていましたので、「本当に安く、きれいに修理していただきありがとうございました。」と感謝のお言葉を頂戴いたしました。
この度は当社に修理をご依頼いただき、誠にありがとうございました。