損傷状況:
一般道を走行中、飛び石により左フロントドア下部にキズが付いてしまいました。キズの部分には衝撃の影響でへこみも生じています。お客様はこのアルファロメオ 156 (ALFAROMEO 156) をとても大切に乗られており、どうしても気になってしまう為、とにかく綺麗に直してもらいたいとの事で車両保険を適用して修理をさせて頂くこととなりました。
このような飛来中または落下中の他物との衝突によるボディやガラスの損傷は、車両保険(一般条件又は車対車+Aのどちらでも)に加入している場合、車両保険を使っても等級が下がらず、翌年度も今年度と同一の等級になります。すなわち保険を適用しても、翌年度保険料が上がらずに修理する事ができます。
また今回は追加作業として、以前自宅の駐車場に車庫入れをしようとしたした際にコンクリート製の柱に擦ってしまった左リヤバンパーの修理も自費扱いにて修理させて頂くこととなりました。
修理内容:
板金作業に入る前に板金や塗装作業の妨げとなるドアの開閉ハンドルやドアミラー、ドアアウターモールを取り外していきます。
リヤバンパーも細部までしっかりと塗り込みがおこなえるよう車両から取り外し、さらにリヤバンパーに装着されている付属部品も取り外します。
損傷部の板金を行ったのち、パテを塗布し表面を平滑に研磨していきます。
バンパーは柔軟性がある為、パテを入れずに済むようにキズを完全に削り落していきます。
シール性に優れた高品質なプライマーサフェーサーを塗布し、赤外線乾燥機にて十分な加熱乾燥を行ったのち最終研ぎ作業を行います。またサフェーサー以外の旧塗膜も塗料の密着性を高める為、足付け作業と呼ばれる研磨を行います。
現車による厳密な調色作業をおこなった後、塗装ブース内でゴミや埃を完全にシャットアウトし塗装を行います。塗装後はもちろん加熱乾燥を行う事で、塗膜の強度と耐久性が増します。
修理結果:
アルファロメオ 156 (ALFAROMEO 156) の左フロントドアの修理代は部品と工賃を含めて総額109,158円でした。お客様は車両保険に加入されており、免責も0円でしたので負担金をお支払する事がなく、保険等級も据え置きで修理する事できました。またリヤバンパーの修理は自費扱いでのお支払いで72,800円となりました。手入れの行き届いた大変綺麗なお車でしたので、細心の注意を払い慎重に作業させて頂いた結果、お客様には仕上がりの完成度に大変満足して頂く事ができました。この度は数ある板金塗装工場の中から当社に修理の御依頼を頂きまして誠にありがとうございました。