損傷状況:
左フロントドアとリヤドアは深いキズが付いてしまっており、へこみも生じています。またサイドステップカバーにも同様のキズが付いてしまっています。今回はついでに自宅の駐車場に入れようとした際、カーブミラーの柱にぶつけてしまった左リヤフェンダーのへこみも同時に修理をさせて頂くことになりました。
さらに今回はフロントバンパーとリヤバンパーの擦り傷も簡易的に修理をさせて頂く事にになりました。
修理内容:
塗装の際、装飾部品のマスキングを避け、確実な下地処理や塗り込みが行えるよう、ドアミラーやモール類、ドア開閉ハンドル、サイドステップカバー、リヤバンパー、テールランプなど脱着可能な部品はすべて取り外していきます。
鉄板に無理な力を加えないよう注意しながら、しっかりと叩き出しを行い、慎重に損傷箇所の面出し板金作業を行っていきます。パテ痩せを防ぐため、パテを薄くする必要があり、この面出し作業に十分な時間をかけ丁寧に修復していきます。
パテを塗布後、研ぎ作業をおこない表面を平滑に成形していきます。各パテ塗布後は、必ず赤外線乾燥機にて強制乾燥を行います。この作業を確実に行うことで、パテの硬化不良や収縮などから起こる経年劣化を未然に防ぎます。
塗料の密着性、防錆性、シール性に優れた高品質なプライマーサフェーサーを塗布したのち、さらに加熱乾燥を行い完全硬化させます。
プライマーサフェーサー硬化後、水研ぎ作業を行います。この研ぎ作業の善し悪しが仕上がりを左右しますので、慎重 に行っていく必要があります。さらに損傷個所以外の塗装面も塗料の密着性を高める為、細部にわたり足付け作業と呼ばれる研磨を行います。
現車による正確な調色作業を行ったのち、最新鋭の塗装ブースでBMW特有の塗装肌を忠実に再現しながら、慎重に塗装作業を進めていきます。もちろん塗装後は70度40分の加熱乾燥をしっかり行うことで強度が増し、新車のような光沢が永年に渡り持続されます。
修理結果:
今回のBMW 525i Mスポーツパッケージ (E60)の板金塗装に掛かった費用は部品代と左側面の修理代、前後バンパーの修理代,さらには簡易的なボディコーティングの再施工を含め総額で25万円となりました。お客様はあいにく車両保険に加入されておらず、全て自己負担となってしまいましたが、気になっていた部分がすべて綺麗になり、仕上がりにも大変御満足頂く事ができました。
さらに今回お客様は、当社が加盟している鈑金匠ネットのエネオスプリカ還元サービスを希望されましたので、12,500円分のエネオスプリカをプレゼントさせて頂きました。この度は数ある板金塗装工場の中から当社に修理の御依頼を頂きまして誠にありがとうございました。