損傷状況:
黄色いテープが貼られた左リヤドアとリヤフェンダーに落書きキズ (線キズ)が付けられてしまっています。よくあるこのような落書きやいたずらによる損傷は、車両保険(一般条件又は車対車+Aのエコノミー保険、限定補償のいずれか)に加入している場合、車両保険を適用して修理をしても保険等級が下がらず、翌年度も今年度と同一の等級になります。すなわち保険を適用しても、翌年度保険料が上がらずに修理する事ができます。
修理内容:
ドアの付属部品となるアウターハンドルやモール類、さらにはリヤバンパーやテールランプを取り外していきます。しっかりとした下地処理や塗装の塗り込みを行なう為に、これら部品の脱着は必要不可欠の作業です。
マスキングの際、最大のネックとなるクォーターガラスも、今回は仕上がり最優先でさらに保険修理という事から取り外しを行い、塗装の塗り込みを確実に行っていきます。
傷が完全に消えるまで塗膜を平滑に削っていきます。この段階で完全にキズを取り除かないと、後々キズの痕跡が再発しますので、見落としが無いよう慎重に作業していく必要があります。また今回は、損傷パネルに以前からあった小さなへこみも同時に修理していきます。
傷を平滑に研磨した部分とへこみを修復した箇所に、シール性に優れた2液性のプライマーサフェーサーを塗装後、加熱乾燥をおこない完全硬化させます。
現車による正確な調色をおこなった後、ゴミやほこりを完全にシャットアウトする塗装ブース内にて、ベンツ特有の塗装肌を再現しながら慎重に塗装し、その後ブース内を70度に温度設定し、40分間の加熱乾燥を行います。
修理結果:
今回、メルセデス ベンツ B170 (W245)のお客様は幸いにも車両保険に加入していた為、すべて保険扱いで修理する事ができ、さらに保険等級も据え置きで修理する事ができました。さらに今回お客様は、当社が加盟している鈑金匠ネットの還元サービスを希望されましたので、エネオスプリカをプレゼントさせて頂きました。納車時には修理箇所を入念にチェックして頂き、仕上がりに大変御満足頂く事ができました。この度は数ある板金塗装工場の中から当社に修理の御用命を頂きまして誠にありがとうございました。