損傷状況:
細い傷ではありましたが、引っ掛りのある深い傷で、写真の黄色いテープの箇所に傷が付いてしまっています。塗装をしなおさなくても磨きでわからなくなるか、微妙なレベルではありましたが、修理費用を抑える御要望から、まずは磨き作業で対応させて頂く事になりました。
修理内容:
磨きの際、バフが当たって汚れや傷が付かないよう各モールや無塗装樹脂パーツ、テールランプやバンパー、ドアノブなどをマスキングテープで養生していきます。
傷の部分を細かい番手のペーパーを使い分け、平滑に研いでいきます。傷の引っ掛りが無くなるよう、磨きで削り落とす塗膜の厚み分も考慮し、クリヤー層の限界まで研ぎ込んでいきます。
ペーパーによる研磨後、エアーポリッシャーにてコンパウンドを適量つけながら、まずは損傷部をスポット的に研磨していきます。
電気ポリッシャーにて損傷部より広めに、肌を調整し均しながら、さらに研磨していきます。
ギヤアクションポリッシャーと超微粒子コンパウンドにて、電気ポリッシャーによる磨きでできたバフ目やオーロラマークを除去していきます。
最終仕上げ剤で研磨後、今回はさらにボディコーティング施工済み車であった為、アクリル樹脂系のボディコーティング材を塗り込んでいきます。
無塗装梨地のオーバーフェンダーカバーも特殊材にて、付着した擦り傷を除去していきます。御覧のように塗装をすることなく傷も完全に除去でき、何も無かったように元の新車の状態に復元することができました。
修理結果:
今回、ミニ クーパー S クラブマン ハンプトンの修理代は3万円となりました。お客様はあいにく車両保険に加入されておらず、全て自己負担となってしまいましたが、初めにお見積りされたディーラーさんの18万円より安く修理ができたという事で大変喜んで頂き、また仕上がりにも御満足頂くことができました。 さらに今回お客様は当社が加盟している鈑金匠ネットのエネオスプリカ還元サービスを希望されましたので、エネオスプリカをプレゼントさせて頂きました。この度は数ある板金塗装工場の中から当社に修理の御用命を頂きまして誠にありがとうございました。