損傷状況：
ボンネット、フロントバンパー、グリル、左右ヘッドライト、左右フロントフェンダー、左右ドアミラー、フロントガラスに多数の飛び石傷が付いてしまっています。ちなみに黄色いテープが貼ってある箇所が今回の損傷部分です。ボンネット、フロントバンパー、左右フロントフェンダー、左右ドアミラーは修理にて対応し、フロントバンパー内装飾部品、グリル、左右ヘッドライト、フロントガラスは新品部品に交換させて頂く修理内容で対応させて頂く事になりました。
修理内容：
修理にあたりフロントバンパー、グリル、ヘッドライトを取り外し、さらにボンネットやフロントフェンダー、ぼかし塗装パネルとなるフロントドアの付属部品を取り外していきます。
ボンネットにできた飛び石傷を見落とさないないよう、慎重に確認しながら、ボンネットの研ぎ作業を行なっていきます。
同様にフロントフェンダーも傷の見落としがないないよう、慎重に確認しながら、研ぎ作業を行なっていきます。
車両から取り外したバンパーをさらに分解する為、ダクトグリル、ウィンカー等を取り外していきます。
フロントバンパーの飛石損傷部を平滑に研いでキズを削り落していきます。また今回は以前からバンパー底部にあった擦り傷も同時に修理をさせて頂きました。
損傷箇所の修正後、密着性を高めるプライマーを塗布し、その後サフェーサーを塗装していきます。サフェーサーの加熱乾燥硬化後は、さらに水研ぎ作業にて平滑に研いでいきます。
R36の専用色であるビスケーブルーパールエフェクトを現車にもとづき、正確に色合せ行なったのち、クリーンルームの塗装ブース内にて実車同様の塗装肌を忠実に再現しながら慎重に塗装を行っていきます。
ボンネットやフロントバンパー、オーバーフェンダー類もボディとは別口に塗装ブース内にて塗装を行なっていきます。塗装後はブース内を70℃に温度設定し、40分間の加熱乾燥をしっかり行うことで塗膜の強度や耐久性が増し、新車と同等の仕上がりになります。
塗装後、部品の組み付け作業と平行して、フロントガラスを交換していきます。フロントガラスの廻りに装着されているサイドモールやワイパーアーム部のカウルトップパネルを取り外したのち、専用接着剤で取り付けられているフロントガラスを取り外していきます。
フォルクスワーゲン純正の新品フロントガラスを装着していきます。下に置かれているのが取り外したフロントガラス、台に置かれているのが新品のフロントガラスです。
飛び石傷がついたヘッドライトからバーナーとバラストを取り外し、新品のヘッドライトに移植していきます。片側で10万円以上もする大変高額なヘッドライトです。
フロントグリルやグリルに装着されるセンサー類も新品部品に交換していきます。グリルのみで63,000円とやはりこちらも高額です。
フロントバンパーに付属するウィンカーやダクト類もすべて新品部品に交換していきます。
左ドアミラーはカバー以外にも本体のベース部に傷が付いていた為、新品に交換していきます。ちなみにこちらも63,000円と大変高額です。
右側のワイパーアームにも飛び石傷が付いていた為、こちらも同様に新品部品と交換していきます。
修理結果：
今回フォルクス ワーゲン パサート ヴァリアント R36の板金塗装 飛石 修理に掛かった費用は工賃と部品代を含めて総額で1,569,913円となりましたが、幸いにも車両保険に加入しており、さらに免責の自己負担額も無かった為、等級据え置き扱いの案件としてすべて保険で修理する事ができました。
さらに今回お客様は当社が加盟している鈑金匠ネットのエネオスプリカ還元サービスを希望されましたので、エネオスプリカをプレゼントさせて頂きました。納車時には修理箇所を1箇所づつ、入念に確認して頂き、仕上がりに大変御満足頂く事ができました。
この度は数ある板金塗装工場の中から当社に修理の御用命を頂きまして誠にありがとうございました。