損傷状況:
リアバンパーは酷くへこんで、変形してしまっています。ディーラーさんでは間違いなくバンパー交換になってしまう損傷レベルです。
修理内容:
修理にあたり、バンパー裏面からの修理が必要となる為、リアバンパーを車両から取り外していきます。
さらにセンサーやアンダーカバーなどの装飾部品をすべて取り外し、バンパーフェイスカバーのみの状態にしていきます。
バンパー裏面から熱処理を行い、ラインも正確に再現しながら、慎重に変形を修正していきます。バンパーは柔軟性のある素材の為、パテ等を一切使わず、バンパー素材そのものを完全に修復する、大変手間の掛かる難易度の高い修理を行っていきます。
バンパー素材のポリプロピレン材は塗料の密着性が悪い為、密着性を高める専用プライマーを塗布後、サフェーサーを塗装し、充分な加熱乾燥を行った後、最終水研ぎ作業を行っていきます。
空気中のチリやホコリを完全に遮断するベストな環境下で塗装作業をおこなっていきます。最近のバンパーは複雑な形状が多く、磨き作業が困難な為、塗装の段階でしかっりと塗り込みを行い、ゴミを付着させない細心の注意が要求されます。塗装作業が完了した後はブース内を70度に温度設定し加熱乾燥をしっかり行うことで、塗膜の強度が増し、永年に渡り輝きが持続されます。
修理結果:
今回、メルセデス ベンツ C180 (W204)のお客様は車両保険には加入していなかった為、全額自費扱いでの修理となってしまいましたが、納車時には修理箇所を入念に確認して頂き、仕上がりと修理金額に大変御満足頂き、喜んで頂く事ができました。この度は数ある板金塗装工場の中から当社に修理の御用命を頂きまして誠にありがとうございました。