損傷状況:
左リアドアからリアフェンダーアーチにかけて擦り傷が生じており、さらに傷に沿って写真では判り難いですが、へこみも生じてしまっています。
修理内容:
損傷箇所の板金作業に入る前に、まずはマスキング跡を残さず、細部まで完全な下地処理や塗装の塗り込みが行えるよう、リアバンパーやテールランプ、さらにリアドアの装飾部品を取り外していきます。
損傷したリアドアとリアフェンダーの板金を丁寧に行い、限界まで鉄板を元の状態に叩き出し、復元させていきます。
面出し板金作業を終えた鉄板表面にパテを塗布し加熱乾燥後、パネル形状に合せて研いで、さらに面を整えていきます。
塗料の密着性、防錆性、シール性に大変優れた2液混合型で高硬度の外資系サフェーサーを塗布し、充分な加熱乾燥後、歪みやラインの確認をしながら最終研ぎ作業を行います。
同時塗装が不可能な為、外装パネル塗装前にリアドア開口部廻りの塗装を先に行っていきます。
上下圧送式の本格塗装ブースを使用したクリーンな空調、徹底した温度管理、スプレーマンの防塵服完全着用、万全なエアーブローとマスキングによるゴミ対策を施し、ベストな環境で実車同様の塗装肌を忠実に再現しながら、塗装作業を行なっていきます。
修理結果:
今回、シトロエン C5 ツアラーのお客様はあいにく車両保険に加入しておらず、全額自費修理となってしまいましたが、お車引き渡し時には修理箇所を入念に確認して頂き、仕上がりに大変御満足頂き、喜んで頂く事ができました。
この度は数ある板金塗装工場の中から当社に修理の御用命を頂きまして誠にありがとうございました。