損傷状況:
メルセデス ベンツ CLK (W208)を道路脇の駐車スペースに車を止めておいた際、左リヤフェンダーを当て逃げをされてしまいました。損傷個所が少し高い為、おそらくトラックの荷台でぶつけられてしまったのかもしれません。翌日ガソリンを入れる際にへこんでいるのに気付いたということです。プレスラインが急所で潰れてしまい、歪みが広範囲に発生しております。
修理内容:
メルセデス ベンツ CLK (W208)の板金作業に入る前にリヤバンパー、テールランプ等の部品を取り外します。リヤガラスとクォーターガラスモールは現段階で取り外すと埃が室内に入り込んでしまう為、今回は塗装作業の直前に取り外すことにします。
鉄板に無理な力や熱を加えないよう、適切なハンマリングを行い、慎重に損傷箇所の面出し板金作業を行っていきます。パテ痩せを防ぐため、極力パテを薄くする必要があり、この面出し作業に十分な時間をかけ丁寧に修復していきます。
パテを塗布後、研ぎ作業をおこない表面を平滑に成形していきます。各パテ塗布後は、必ず赤外線乾燥機にて強制乾燥を行います。この作業を確実に行うことで、パテの硬化不良や収縮などから起こる経年劣化を未然に防ぎます。
塗料の密着性、防錆性、シール性に優れた高品質なプライマーサフェーサーを塗布します。
赤外線乾燥機にて十分な加熱乾燥後、ラインや歪みの最終確認をしながらプライマーサフェーサーを研磨します。
最新鋭の塗装ブースを使用し、クリーンな空調、温度管理、スプレースーツの完全着用、万全なエアーブローとマスキングによるゴミ対策を徹底し、ベストな環境で塗装作業を進めていきます。塗装後は70度40分の強制加熱乾燥を行うことで強度が増し、新車のような光沢が永年に渡り持続されます。
修理結果:
メルセデス ベンツ CLK (W208)のお客様は車両保険に加入されており、免責も0円でしたので負担金をお支払する事がなく、すべて保険扱いで修理する事できました。損傷の酷かったリヤフェンダーのへこみも交換せず綺麗に直り、大変御満足して頂く事ができました。この度は当社に修理の御用命を頂きまして誠にありがとうございました。