損傷状況：
樹脂製のフロントフェンダーはヒビが入り、割れてしまっている為交換になり、アルミホイールも新品部品に交換していきます。またフロントドアとフロントバンパーは修理にて対応させて頂く事になりました。
修理内容：
修理にあたりフロントバンパー、ヘッドライトを取り外したのち、交換するフロントフェンダーを取り外していきます。またフロントドアも板金作業の前に、アウターハンドルやドアミラー、アウトサイドベルトモールを取り外していきます。
新品のフロントフェンダーを仮合せし、立付けの調整や各クリアランスの確認を行っていきます。また損傷したフロントドアも新品のフロントフェンダーに合せて板金作業を行っていきます。
板金を終えた鉄板表面を脱脂後、パテを塗布し加熱乾燥を行ないます。完全硬化後、研ぎ作業を行ない、さらに面を成形していきます。
本来フェンダーの裏面は色味が異なっていたり、しっかりと塗り込みが行われていない為、フェンダー裏面と内部も装着されていたフェンダーと同様に色味や染まり具合等を忠実に再現し塗装していきます。当社では隠れて見えなくなってしまう部分にもこだわりをもって作業していきます。
新品フェンダーの表面には、上塗り塗料の密着性やシール性を向上させる為、塗装ブース内にてサフェーサーを塗装していきます。
パテの研ぎ作業を終えたフロントドアにも、塗料の密着性、防錆性、シール性に優れた２液混合型のサフェーサーを塗布していきます。
裏面の塗装とサフェーサーの乾燥を終えた新品のフロントフェンダーを実際にボディに装着し、歪みやラインの最終確認をしながら、水研ぎ作業を行っていきます。
現車にもとづき正確な調色を施した後、現車同様の塗装肌と光沢感を実現させるため、エアー圧力や塗料の吐出量、シンナーの種類、スプレーガンの運行速度、塗り重ね具合、ボディとスプレーガンの距離を調整しながら、クリーンルームの塗装ブース内にて慎重に塗装を行っていきます。
タイヤには幸いにも損傷が見受けられなかった為、アルミホイールのみを新品部品に交換していきます。
修理結果：
今回、事故内容としては双方に過失のある事故ではありましたが、幸いにもプジョー 308 CCのお客様は車両保険に加入されており、車両免責金額も0円でしたので負担金をお支払する事がなく、すべて車両保険の先行払いという扱いで、修理する事できました。さらに今回お客様は当社が加盟している鈑金匠ネットのエネオスプリカ還元サービスを申請されましたので、エネオスプリカをプレゼントさせて頂きました。納車時には修理が完了したお車を御確認頂き、仕上がりに大変御満足して頂くことができました。この度は数ある板金塗装工場の中から当社に修理の御用命を頂きまして誠にありがとうございました。