損傷状況：
ポルシェ カイエン (PORSCHE)のボンネット、フロントバンパー、左右ヘッドライトに飛び石傷が付いてしまっています。ちなみに黄色いテープが貼ってある箇所が今回の損傷部分です。
さらにフロントガラス、ドアミラーにも飛び石傷が付いてしまっています。ヘッドライトとフロントガラスは新品部品に交換し、ボンネット、フロントバンパー、ドアミラーは修理にて対応させて頂く事になりました。
修理内容：
修理にあたりフロントバンパー、ヘッドライトを取り外し、さらにボンネットの付属部品を取り外していきます。
車両から取り外したバンパーをさらに分解し、バンパーダクトグリル、ロアカバー、ライセンスベース、ウィンカー、フォグランプ等を取り外していきます。
フロントバンパーの飛石損傷部を平滑に研いでキズを削り落していきます。また今回は以前からバンパーコーナー部にあった擦り傷も同時に修理をさせて頂きました。
損傷箇所の修正後、サフェーサーを塗装し、十分な加熱乾燥を行っていきます。サフェーサー硬化後は、さらに水研ぎ作業にて平滑に研いでいきます。
傷の見落としがないよう、ボンネットの研ぎ作業を全体的に行ない、傷の箇所の確認を行なっていきます。
現車にもとづき入念な色合せを行ったのち、塗装ブース内にて塗装作業をおこなっていきます。ボンネットは特に塗装肌が目立つ為、塗装の段階で塗り肌を現車同様に合わせ、ゴミを付着させない細心の注意と高度な技術が要求されます。
ミラーカバーももちろんブース内にて塗装を行なっていきます。塗装後はブース内を70℃に温度設定し、40分間の加熱乾燥をしっかり行うことで塗膜の強度や耐久性が増し、新車と同等の仕上がりになります。
フロントガラスの廻りに装着されているサイドモールやワイパーアーム部のカウルトップパネルを取り外したのち、専用接着剤で取り付けられているフロントガラスを取り外していきます。
ポルシェ純正の新品フロントガラスを装着していきます。下に置かれているのが取り外したガラス、台に置かれているのが新品のガラスです。
今回、フロントガラスには地デジ用のアンテナが装着されており、ガラスを交換する事で再利用が不可能な為、新品の地デジアンテナを装着していきます。
飛び石傷がついたヘッドライトからバーナーとバラストを取り外し、新品のヘッドライトに移植していきます。片側で約11万円もする大変高額なヘッドライトです。
すべての作業完了後、ガラス系のボディコーティングを施工していきます。施工後はガラス皮膜の硬化を促進させる為、加熱乾燥をしっかりと行なっていきます。
修理結果：
今回ポルシェ カイエン(PORSCHE)のオーナー様は、幸いにも車両保険に加入していた為、再施工したガラス系のボディコーティング代も含めて、すべて等級据え置き扱いの案件として、保険で修理する事ができました。さらに今回お客様は当社が加盟している鈑金匠ネットのエネオスプリカ還元サービスを希望されましたので、エネオスプリカをプレゼントさせて頂きました。この度は数ある板金塗装工場の中から当社に修理の御用命を頂きまして誠にありがとうございました。