損傷状況:
ボンネット左前方の2箇所に飛び石傷ができてしまっており、塗膜が点状に剥がれてしまっています。ボンネットに当たった石がフロントガラスやルーフに跳ね返らなかったのが不幸中の幸いです。今回オーナー様は車両保険には加入していましたが、免責金額が設定されており、免責金額の範囲以内で修理が可能であった為、保険を適用せず自費扱いにて修理をさせて頂く事になりました。
修理内容:
修理にあたり、まずはボンネットにできた飛び石損傷部の塗膜との段差が無くなり、歪みが残らないよう、ペーパーを使用し平滑に研いでいきます。研ぎ方次第では歪みができたり、へこんでしまったりする場合もある為、慎重に作業していく必要があります。
損傷箇所の修正後、サフェーサーを塗装し、十分な加熱乾燥を行っていきます。サフェーサー硬化後は、さらに水研ぎ作業にて平滑に研いでいきます。
塗布したサフェーサーを研いだのち、損傷個所以外の塗装面も塗料の密着性を高める目的で、細部にわたり足付け作業と呼ばれる研磨を行っていきます。その後車両を塗装ブース内に入れ、専用養生紙にてマスキング作業を行っていきます。
空気中のチリやホコリが遮断されたベストな環境下で塗装作業をおこなっていきます。濃色系のボンネットは特に塗装肌や塗装中の異物が目立つ為、塗装の段階で塗り肌を現車同様に合わせ、ゴミを付着させない細心の注意と高度な技術が要求されます。
修理結果:
今回、フォルクス ワーゲン パサート CCのお客様は車両保険には加入していましたが、免責金額が設定されており、修理代は7万円であった為、保険を適用せず自費扱いにて修理をさせて頂きました。お車納車時には修理箇所を入念に確認して頂き、仕上がりに大変御満足頂くことができました。
この度は数ある板金塗装工場の中から当社に修理の御用命を頂きまして誠にありがとうございました。