損傷状況:
左フロントドアは線上の傷とヘコミが数本できており、損傷の周囲を中心に波及が及んで、鉄板が伸びてしまっています。
修理内容:
作業にあたり、ドアミラーやドアノブ、モール類等、脱着可能な部品をすべて取り外していきます。また今回、リヤドアもぼかし塗装を行う為、ドアノブやモール類を取り外していきます。
損傷したフロントドアの板金を丁寧に行い、限界まで鉄板を元の状態に叩き出し、復元させていきます。
極限まで叩き出しを終えた鉄板表面のごくわずかな凹凸を取り除く為、パテを塗布し加熱乾燥後、さらに平滑に成形していきます。
塗料の密着性、防錆性、シール性に優れた高硬度の2液混合型サフェーサーを塗布し、充分な加熱乾燥後、最終研ぎ作業を行います。
肉持ち感があるポルシェ特有の塗装肌と光沢を忠実に再現させる為、エアー圧や塗料の吐出量、スプレーガンの運行速度、ボディとスプレーガンの距離を調整しながら、ゴミやほこりを完全に遮断するクリーンルームの塗装ブース内にて塗装を行っていきます。
修理結果:
今回、ポルシェ カイエン S の修理に掛かった費用は板金修理代、塗装代、脱着分解代、さらには左側面のボディコーティング再施工代を含めて131,970円(税別)となり、全額自費扱いでの修理となりました。納車時には修理箇所を入念に確認して頂き、仕上がりに大変御満足頂き、喜んで頂く事ができました。さらに今回は当社が加盟している鈑金匠ネットのエネオスプリカ還元サービスを希望されましたので、6,900円分のエネオスプリカをプレゼントさせて頂きました。この度は数ある板金塗装工場の中から当社に修理の御用命を頂きまして誠にありがとうございました。