損傷状況：
リヤドアは中央から下部にかけて損傷しており、さらに衝撃の影響でドア全体に波及が及び、歪が生じてしまっている為に新品部品に交換していきます。
修理内容：
リヤドア開口部とオーバーフェンダー取り付け部もへこんで損傷してしまっています。
部品運搬中の損傷や製造過程での不具合が無いかを確認してから、実際に新品ドアを現車に仮合せし、立付けの調整、開閉具合、各クリアランスの確認を行っていきます。
損傷したリヤフェンダーアーチ部の板金を丁寧に行い、限界まで鉄板を元の状態に叩き出し、修正していきます。
パテを塗布し研磨後、塗料の密着性、防錆性、シール性に大変優れた２液混合型で高硬度の外資系サフェーサーを塗布し、充分な加熱乾燥後、歪みやラインの確認をしながら最終研ぎ作業を行います。
外装の塗装を行う前に、まずは装着してしまうと塗れなくなってしまう新品ドアパネルの裏面を、塗装ブース内で先に塗装を行っていきます。
リヤドア開口部のロックピラー部もドアを装着すると塗れなくなってしまう為、塗装ブース内で先に塗装を行っていきます。
ポルシェ特有の塗装肌が均一に綺麗に揃うよう、塗装の段階で本来の塗り肌に合わせる、高度な技術が要求されます。塗装後はブース内を70℃に温度設定し、40分間の加熱乾燥をしっかり行うことで塗膜の強度や耐久性が増し、新車と同等の仕上がりになります。
修理結果：
今回、ポルシェ カイエンのお客様はあいにく車両保険に加入しておらず、全額自費修理となってしまいましたが、お車引き渡し時には修理箇所を入念に確認して頂き、仕上がりに大変御満足頂き、喜んで頂く事ができました。この度は数ある板金塗装工場の中から当社に修理の御用命を頂きまして誠にありがとうございました。