損傷状況:
当て逃げをされてしまった左フロント廻りは、フェンダー前部がへこんでしまっており、フロントバンパーも一部が変形し、擦り傷が付いてしまっています。
一方、電柱を巻き込んでしまった左リヤ廻りは、リヤドアとリヤフェンダーがへこんで傷が付いてしまっており、さらにリヤバンパー、ステップカバー、アルミホイールにも傷が付いてしまっています。
修理内容:
損傷したフロントバンパーを取り外し、さらに塗装の際マスキングをする部品を少しでも無くし、細部までしかっりと塗装の塗り込みが行えるよう、ヘッドライト、フロントフェンダー付属品、ドア付属部品(ドア開閉ハンドル、ドアウェザーモール、プロテクターモール、ロワモール、ドアミラー)、ステップカバー、テールランプ、リヤバンパーを取り外していきます。
損傷した箇所の板金を丁寧に行い、限界まで鉄板を元の状態に叩き出し、復元させていきます。
板金を終えた鉄板表面を脱脂後、パテを塗布し加熱乾燥を行ないます。完全硬化後、研ぎ作業を行ない、さらに面を成形していきます。
塗料の密着性、防錆性、シール性に優れた2液混合型のプライマーサフェーサーを塗布し、充分な加熱乾燥後、歪みやラインの確認をしながら、最終研ぎ作業を行います。
バンパーは柔軟性のある素材の為、パテを使用せずに変形と傷を修正後、密着性を高める専用プライマーを塗布しサフェーサーを塗装していきます。
表面の塗装をする前に、リヤドア開口部の塗装を先に行ないます。
現車による正確な色合わせを行なったのち、着衣からほこりが出ないよう防塵服を着用し、ゴミやほこりを完全に遮断するクリーンルームの塗装ブース内にて、塗装表面の肌を現車同様、忠実に再現しながら塗装を行っていきます。
バンパーももちろん、塗装ブース内で塗装していきます。塗装作業が完了した後は塗膜に強度を持たせるため、ブース内を70度に温度設定し加熱乾燥を行います。
修理結果:
今回、ボルボ V70の板金塗装に掛かった費用は、左前後廻りの修理代と部品代を含め総額で383,000円となりました。お客様はあいにく車両保険に加入されておらず、全て自己負担となってしまいましたが、気になっていた部分がすべて綺麗になり、仕上がりにも大変御満足頂く事ができました。この度は数ある板金塗装工場の中から当社に修理の御依頼を頂きまして誠にありがとうございました