損傷状況:
ボンネットには、写真の黄色いテープの箇所に20センチ程の傷が付けられてしまっています。
さらに右側のフロントドア、スライドドアにも同様の傷が付けられてしまっています。
修理内容:
今回損傷パネルの隣接パネルにもぼかし塗装を行なっていく為、フロントフェンダーやリヤフェンダーの付属品、フロントバンパー、ヘッドライト、リヤバンパー、テールランプなど脱着可能な部品は細部まで下地処理や塗装の塗り込みがしっかり行えるよう、すべて取り外していきます。
傷が完全に消えるまで平滑に塗装面を削っていきます。この段階で傷を完全に取り除かずにパテやサフェーサーで埋めてしまうと、納車後にキズの痕跡が再発しますので、見落としが無いよう慎重に傷を除去していきます。
傷を平滑に研磨した部分に、シール性に優れた2液性のサフェーサーを塗装し、その後加熱乾燥をしっかりと行い、完全硬化させていきます。
現車にもとづき正確な色合せと専用養生紙を用いたマスキング作業を行なったのち、クリーンルームの塗装ブース内にてボディ側面の塗装肌のラウンドが実車同様、均一に揃うよう、慎重に塗装を行っていきます。この塗装肌の出来栄えの良し悪しがプロの再塗装暦を見極める1つのポイントになってくる為、特にこだわる大事な作業工程です。
塗装後はブース内を70℃に温度設定し、40分間の加熱乾燥をしっかり行うことで塗膜の強度や耐久性が増し、メーカーラインと同等の仕上がりになります。
修理結果:
今回、トヨタ ヴェルファイアのお客様は幸いにも車両保険に加入していた為、再施工したガラス系のボディコーティング代も含めてすべて保険扱いで修理する事ができました。
お車引き渡し時には修理箇所を入念に確認して頂き、仕上がりに大変御満足頂く事ができました。この度は数ある板金塗装工場の中から当社に修理の御用命を頂きまして誠にありがとうございました。