損傷状況:
右リアフェンダーは広範囲にわたってへこみが生じており、アーチラインも完全に潰れてしまっています。またリヤバンパーも変形と擦り傷が生じてしまっています。
修理内容:
修理にあたり、リヤフェンダーに付随するテールランプや損傷したリヤバンパーを取り外していきます。さらに今回は色の違和感が出ないよう、リヤドアにもぼかし塗装を行っていく為、ドアの付属部品となるアウターハンドルやモール類をすべて取り外していきます。
損傷したリヤフェンダーの板金を丁寧に行い、限界まで鉄板を元の状態に叩き出し、修正していきます。
均し板金作業では取り除けない、鉄板表面の極わずかな凹凸をなくす為、パテを塗布し加熱乾燥後、平滑に研いでさらに面を成形していきます。
塗料の密着性、防錆性、シール性に大変優れた2液混合型で高硬度の外資系サフェーサーを塗布し、充分な加熱乾燥後、歪みやラインの確認をしながら最終研ぎ作業を行います。
肉持ち感のあるボルボ特有の塗装肌と光沢を忠実に再現させる為、エアー圧や塗料の吐出量、スプレーガンの運行速度、ボディとスプレーガンの距離を調整しながら、ゴミやほこりを完全に遮断するクリーンルームの塗装ブース内にて塗装を行っていきます。濃色車は塗装中に異物が付くと大変目立つ為、細心の注意を払いながら、慎重に塗装を行っていきます。
修理結果:
今回、ボルボ XC60のお客様はあいにく車両保険に加入しておらず、全額自費修理となってしまいましたが、お車引き渡し時には修理箇所を入念に確認して頂き、仕上がりに大変御満足頂き、喜んで頂く事ができました。この度は数ある板金塗装工場の中から当社に修理の御用命を頂きまして誠にありがとうございました。