損傷状況:
リヤフェンダーはタイヤを挟んで前後に擦り傷と、さらにそれに沿ってへこみも生じてしまっています。
リヤバンパーに損傷が及んでいなかったのが不幸中の幸いです。
修理内容:
作業にあたり、まずはリヤフェンダーに付属するウィンドゥガーニッシュモールやリヤバンパーを取り外していきます。
また今回はボディ色が3コートホワイトパールで色の違和感が出ないよう仕上がりも重視していく上で、リヤドアにぼかし塗装を行う為、リヤドアの付属部品も取り外していきます。
損傷したリヤフェンダーの引き出し板金作業を丁寧に行い、鉄板を元の状態に復元させていきます。
板金作業を終えた鉄板表面にパテを薄く塗布し加熱乾燥後、アーチライン等も忠実に再現しながら、パネル形状に沿って平滑に研いで、さらに面を整えていきます。
塗料の密着性、防錆性、シール性に大変優れた2液混合型で高硬度の外資系サフェーサーを塗布し、充分な加熱乾燥後、歪みやラインの確認をしながら最終研ぎ作業を行います。
現車にて正確な色合せを行ったのち、塗装ブース内に車両を入れ、マスキング作業、脱脂作業終了後、現車同様の塗装肌を忠実に再現しながら慎重に塗装を行っていきます。
ボディ側面部は特に塗り肌が目立つ為、ボディ側面の塗装肌が均一に綺麗に揃うよう、塗装の段階で実車本来の塗り肌に合わせる、高度な技術が要求されます。
修理結果:
今回シトロエン C4 ピカソのお客様は車両保険には加入していなかった為、全額自費扱いでの修理となってしまいましたが、納車時には修理箇所を入念に確認して頂き、仕上がりに大変御満足頂き、喜んで頂く事ができました。
この度は数ある板金塗装工場の中から当社に修理の御用命を頂きまして誠にありがとうございました。