損傷状況:
ボンネット、バックドア、リヤバンパーにいたずら傷が付けられてしまっており、特にバックドアには数本の細かないたずら傷が付けられてしまっています。
右側面と左側面にも同じような細かないたずら傷が数本付けられてしまっています。よくあるこのような落書きやいたずらによる損傷は、車両保険(一般条件又は車対車+Aのエコノミー保険、限定補償のいずれか)に加入している場合、車両保険を適用し修理をしても等級が下がらず、翌年度も今年度と同一の等級になります。すなわち保険を適用しても、翌年度保険料が上がらずに修理する事ができます。
修理内容:
各ドアの付属部品を脱着するにあたり、ゴルフⅤの場合アウタードアパネルの取り外しを行なわないとウィンドスロットルシールアウターモールが脱着できないようになっており、通常のお車とは構造が異なっています。なかなかお目にすることができないドア内部の光景です。
取り外したアウタードアパネルからウィンドスロットルシールアウターモールを取り外していきます。しっかりとした下地処理や塗装の塗り込みを行なう為にドアの装飾品の脱着は必要不可欠の作業です。
フロントバンパー、ヘッドライト、フェンダーライナー、サイドステップを取り外し、さらに装飾部品を取り外したアウタードアパネルを再度ボディに取付けていきます。
リヤ廻りもバックドアの付属品、リヤバンパー、テールランプ、リヤガラスを取り外していきます。
傷が完全に消えるまで塗膜を平滑に削っていきます。この段階で完全にキズを取り除かないと、後々キズの痕跡が再発しますので、見落としが無いよう慎重に作業していく必要があります。
平滑に研磨した部分にシール性に優れた2液性のプライマーサフェーサーを塗装後、加熱乾燥をおこない、完全に硬化させます。
現車による入念な色合せをおこなった後、ゴミやほこりを完全にシャットアウトする塗装ブース内にて、新車同様の塗装肌を忠実に再現しながら慎重に塗装し、その後ブース内を70度に温度設定し40分間の加熱乾燥を行います。
今回はボディコーティング施工済のお車であった為、板金塗装作業完了後、G'ZOX ボディコーティングを施工していきます。もちろん当社ではボディコーティング施工後もコーティング皮膜がしっかり定着し、ガラスコーティング本来の機能を十分発揮できるよう、ブース内で強制加熱乾燥を行っていきます。
修理結果:
今回のフォルクス ワーゲン ゴルフ R32に掛かった修理費用は工賃と交換部品代、ボディコーティング代を含めて総額1,233,886円となりました。幸いにもお客様は車両保険に加入していた為、保険扱いで修理ができ、さらに保険等級も据え置きで修理する事ができました。
さらに今回お客様は、当社が加盟している鈑金匠ネットのエネオスプリカ還元サービスを希望されましたので、61,500円分のエネオスプリカをプレゼントさせて頂きました。納車時には修理箇所を入念にチエックして頂き、仕上がりに大変御満足頂く事ができました。この度は数ある板金塗装工場の中から当社に修理の御用命を頂きまして誠にありがとうございました。