損傷状況:
夜間一般道を走行中、道路脇に停車していた車に気づかず衝突してしまい、左フロント部から左フロントドア周辺までを激しく損傷してしまいました。事故の衝撃が強かった為、内板パネル・足廻りまで影響が及んでいます。トヨタ ハイラックスサーフ(TOYOTA HILUXSURF)は新車で購入してからまだ1年近くしか経過しておらず、これからも永くお乗りになるという事で、最善の方法で修理させて頂きました。
修理内容:
事故の影響でどこまで衝撃が及んでいるか、また交換を必要とする部品を確認しながら、トヨタ ハイラックスサーフ(TOYOTA HILUXSURF)から損傷したパネルを取り外していきます。
エンジンルーム内の補機類等を取り外し、事故の衝撃により歪んだ骨格部を計測しさらに修復するため、フレーム修正機の油圧タワーの力で前後・左右・上下にミリ単位で確実な引き出し修正をします。
フェンダーエプロン、ホイールハウジングとラジエーターサポートASSYを新品に交換する為、溶接個所を1点1点はがし、取り外していきます。
交換部品の細部にわたる塗り込みをしっかり行うため、装着前に内板色を忠実に再現し、ボディ色とまじえながらブース内にて塗装します。
溶接前に内板パネルと外装パネルをすべて仮合せし、クリアランスを確認致します。
トヨタ ハイラックスサーフ(TOYOTA HILUXSURF)のホイールハウジングやフェンダーエプロン、その他前廻りの接合部分を高性能なスポット溶接機を使用し確実に溶接していきます。溶接痕をいかに新車生産ラインと同様にするかで、交換した痕跡をわからないようにします。
防水・防錆処理のためシーラーも新車生産ラインと同様に塗布し、ホイールハウス内はアンダーコートと呼ばれる凹凸塗装を施します。その後溶接個所を含め内板パネルを再度塗装します。
フェンダー裏面も内板色を忠実に再現し塗装していきます。フェンダーの表面と裏面は本来色が異なっており、両面が同じボディ色であったり、裏面が新品パネル色のままだと交換してあることがすぐにわかってしまいます。当社では隠れて見えなくなってしまう部分にもこだわりをもって作業します。
厳密な調色作業を施した後、ゴミや埃を完全にシャットアウトするクリーンな塗装ブース内にて外装パネルを塗装します。塗装後は70度の熱で塗料を強制乾燥させることで光沢も肌も新車以上の仕上がりになります。
修理結果:
今回のトヨタ ハイラックスサーフ(TOYOTA HILUXSURF)の修理代は工賃586,881円、部品代641,119円の総額1,228,000円と大変高額な修理になりました。お客様はあいにく車両保険に加入されておらず、すべて自己負担となってしまいましたが、元通り以上のよみがえった出来栄えに大変喜んで頂くことができました。