損傷状況:
自宅近くの道路脇に一時駐車しようとした際、高さ50cmぐらいの塀の角にハンドル操作を誤り、プジョー 407(PEUGEOT 407)の左フロントドア、サイドステップをぶつけてしまいました。サイドステップは交換する事で強度低下や修復歴車(事故車)扱いになってしまう為、板金で修理をさせて頂くことになりました。
衝撃の影響が強かった為、ドアはかなり湾曲し、インナーパネルまで損傷しています。
サイドステップもかなりの衝撃を受けた為、ドア開口部の内部まで損傷しています。
修理内容:
損傷したフロントドアを車両から取り外し、さらに塗装の際、細部にわたる塗り込みがしっかり行える様、またマスキングの痕跡を残さない様、ぼかし塗装をする隣接パネルの付属部品を取り外します。
サイドステップはかなり鉄板が硬い為、凹んだ部分の表面にスタッドピンを溶接し、レバーブロックを使用して正規の位置まで引き出していきます。
サイドステップは特に強度が要求される為パテを薄くする必要性があり、十分な時間を掛けしっかりと面出し板金作業を行っていきます。
パテを塗布し、しっかりと加熱乾燥を行った後、表面を平滑に成形していきます。
プライマーサフェーサーとチッピングコート(石跳ねによる塗膜剥がれ防止剤)を塗布します。プジョー 407(PEUGEOT 407)のサイドステップに塗布されているチッピングコートはかなり特徴的であり、新車と同様に再現するのにかなり高度な技術が要求されます。
前後ドアを装着してしまうと塗装ができなくなってしまう部分がある為、はじめにサイドステップとドアの開口内部を塗装します。
前後ドアを装着し、クリーンルームの塗装ブース内にて新車同様の塗装肌を忠実に再現しながら慎重に塗装し、その後ブース内を70度に温度設定し加熱乾燥を行います。
修理結果:
今回、プジョー 407(PEUGEOT 407)のお客様は車両保険に加入されており、免責は10万円でしたが、残りの修理代はすべて保険扱いで修理する事できました。損傷の酷かったサイドステップも交換をせず綺麗に直り、更に修復歴車(事故車)扱いにならずに済んだので、お客様には大変御満足を頂く事ができました。この度は当社に修理の御用命を頂きまして誠にありがとうございました。