損傷状況:
BMW 525iのボンネット、フロントフェンダー、フロントバンパー、左右ヘッドライト、フロントガラスに飛石傷が付いてしまっています。ちなみに黄色いテープが貼ってある箇所が今回の損傷部分です。ヘッドライトとフロントガラスは新品部品に交換し、ボンネット、フロントフェンダー、フロントバンパーは修理にて対応させて頂く事になりました。
今回は別途自費扱いの追加作業として、以前から気になっていたという、右リヤドアのへこみ修理もデントリペアと呼ばれる板金塗装をしない特殊工法で同時に修理をさせて頂くことになりました。
修理内容:
修理にあたりフロントバンパー、ヘッドライトを取り外し、さらにボンネットエンブレム等の付属部品も取り外していきます。
車両から取り外したバンパーをさらに分解し、フロントグリル、バンパーロアグリルダクト、ライセンスベース、フォグランプ等を取り外していきます。
フロントバンパーの飛石損傷部を平滑に研いでキズを削り落していきます。また今回は以前からバンパー底部にあった擦り傷も同時に修理をさせて頂きました。
ボンネットも同様に飛石でついた傷部分を平滑に研いでいきます。研ぎ方次第では歪みができてしまったり、へこんでしまったりする場合もある為、慎重に行なっていく必要があります。
損傷箇所の修正後、サフェーサーを塗装し、十分な加熱乾燥を行っていきます。サフェーサー硬化後は、さらに水研ぎ作業にて平滑に研いでいきます。
現車にもとづき入念な色合せを行ったのち、塗装ブース内にて塗装作業をおこなっていきます。ボンネットは特に塗装肌が目立つ為、塗装の段階で塗り肌を現車同様に合わせ、ゴミを付着させない細心の注意と高度な技術が要求されます。
バンパーももちろんブース内にて塗装を行なっていきます。塗装後はブース内を70℃に温度設定し、40分間の加熱乾燥をしっかり行うことで塗膜の強度や耐久性が増し、新車と同等の仕上がりになります。
飛石傷がついたヘッドライトからバーナーとバラストを取り外し、新品のヘッドライトに移植していきます。片側で約11万円もする大変高額なヘッドライトです。
フロントガラスの廻りに装着されているサイドモールやワイパーアーム部のカウルトップパネルを取り外したのち、専用接着剤で取り付けられているフロントガラスを取り外していきます。
ボディ側の接着部を綺麗に清掃し新たな接着剤を充填したのち、BMW純正の新品フロントガラスを元位置に合せて装着していきます。
損傷したフロントガラスには撥水ガラスコーティングが施工されていた為、交換した新品のフロントガラスにもガラス撥水コーティングを施工していきます。
リヤドアのへこみは傷の無い損傷であった為、板金ではなく特殊ツールでドア裏面からへこんだ部分を修正する、デントリペアと呼ばれる特殊工法で修理をしていきます。
修理結果:
今回BMWの板金塗装 飛石 修理に掛かった費用は工賃と部品代、再施工したガラス系のボディコーティング代を含めて総額898,642円となりましたが、幸いにも車両保険に加入していた為、等級据え置き扱いの案件として保険ですべて修理する事ができました。
さらに今回お客様は当社が加盟している鈑金匠ネットのエネオスプリカ還元サービスを希望されましたので、44,500円分のエネオスプリカをプレゼントさせて頂きました。納車時には修理箇所を入念に確認して頂き、仕上がりに大変御満足頂く事ができました。
この度は数ある板金塗装工場の中から当社に修理の御用命を頂きまして誠にありがとうございました。