損傷状況:
ドアの損傷状態は鉄板が衝撃の影響で伸びてしまっていましたが、幸いにも損傷範囲が狭く、板金で全く問題なく修理できるレベルでしたので、修理にて対応させて頂く事になりました。
修理内容:
損傷箇所の板金作業に入る前に、まずはマスキング跡を残さず、細部まで完全な下地処理や塗装の塗り込みが行えるよう、ドアミラーやドアハンドル、ドアモール類などの装飾部品をすべて取り外していきます。
損傷したフロントドアの板金を丁寧に行い、限界まで鉄板を元の状態に叩き出し、復元させていきます。
板金作業を終えた鉄板表面にパテを薄く塗布し加熱乾燥後、パネル形状に沿って、平滑に研いでさらに面を整えていきます。
塗料の密着性、防錆性、シール性に優れた高硬度のスタンドックス製、2液混合型サフェーサーを塗布し、充分な加熱乾燥後、最終研ぎ作業を行っていきます。 その後ブース内でマスキング作業を行い、塗装の下準備を行っていきます。
現車同様の塗装肌と光沢を忠実に再現させる為、エアー圧や塗料の吐出量、スプレーガンの運行速度、ボディとスプレーガンの距離を調整しながら、ゴミやほこりを完全に遮断するクリーンルームの塗装ブース内にて塗装を行っていきます。濃色車は塗装中に異物が付くと大変目立つ為、細心の注意を払いながら、慎重に塗装を行っていきます。
修理結果:
今回、新型ハリアーのお客様は車両保険には加入しておりましたが、修理金額が64,850円(税別)で済んだ為、保険をあえて適用せず、自費扱いにて作業させて頂きました。お車引き渡し時には修理箇所を入念に確認して頂き、仕上がりに大変御満足頂き、喜んで頂く事ができました。
この度は数ある板金塗装工場の中から当社に修理の御用命を頂きまして誠にありがとうございました。